【介護×共働き】 仕事より親の介護が大切な人たちの体験談。彼らはどう乗り切ったのか

介護離職がもたらす「３つの地獄」

「介護休業給付金」かんたん解説

出典：ハローワーク「介護休業給付の内容及び支給申請手続について」

【悪い例 ❌】

「すみません、親の介護が大変で…もう限界です。しばらく休ませてください…」
→これでは、上司は「どれくらい休むんだ？」「仕事はどうするんだ？」と不安になるだけです。

【良い例（裏ワザ） ✅】

「ご相談があります。現在、祖母の介護が必要な状況ですが、このまま中途半端に出社を続けると、かえって業務に穴を開けてしまう可能性があります。そこで、会社へのご迷惑を最小限にするためにも、法律で認められている『介護休業』を93日のうち30日間だけ取得し、その間に介護体制を完全に構築したいと考えています。その間の引き継ぎ資料は、完璧に作成します」

Aさん（45歳・男性・営業職）：勢いで離職し、後悔

「親父が倒れた時、『長男のお前がみないでどうする！』って親戚に言われて、カッとなって退職届を出したんだ。でも、それが地獄の始まりだった。貯金はあっという間に消え、失業保険も切れて、妻との関係もギスギス。1年後に再就職しようにも、ブランクのある40代なんて、どこも雇ってくれなくて…。結局、年収200万ダウンの契約社員だよ。あの時、なんで介護休業を使わなかったのか。本当に、馬鹿だった…」

Bさん（38歳・女性・事務職）：制度を使い倒して両立

「義母の介護と、2歳児の育児が重なった時は、本気で辞めようと思いました。でも、夫と相談して、まずは私が『介護休業』を3ヶ月取得。その間に、ケアマネさんと連携して、義母の施設入所を決めました。復職後は『時短勤務』を申請し、空いた時間で子供のお迎えと、週末の施設訪問をしています。辞めてたら、今頃どうなっていたか…。制度に感謝です」

Cさん（48歳・男性・管理職）：介護を機に転職

「介護休業を申請したら、上司に『管理職のお前が抜けるとか、あり得ない』と、遠回しに退職勧告をされました。頭にきて、その足で転職エージェントに登録。自分のスキル（Excelでの管理業務）が、全く別の業界で高く評価されると知り、目からウロコでしたね。今は、フルリモートOKの会社で、介護の合間に働いています。あの『クソ上司』には、今では感謝してますよ（笑）」