【育児×共働き】保育園のお迎えに行けない!仕事との両立で戦った経験談まとめ

「あと10分で保育園が閉まる。でも、会議が終わらない…」
時計の針の音が、心臓の鼓動のように大きく聞こえる。あの、血の気が引くような焦りを感じていませんか?
最初に、この「お迎えクライシス」を乗り切るための、3つの原則をお伝えします。
- 原則①:一人で抱え込まない。あなたは一人ではありません。使える「手」は、全て使います。
- 原則②:お金で時間を買うことを、ためらわない。タクシー代やシッター代は、あなたの信用と子供の安全を守るための「必要経費」です。
- 原則③:事が起きてから動くのでは遅い。「事前準備」こそが、あなたを絶望から救う唯一の鍵です。
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PROFILE
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この記事を書いている私たちについてはじめまして!都内で暮らす40代共働き夫婦、6歳・2歳育児+祖母の介護に奔走する「トリプルケア」当事者です。 私たちも、親の助けなしで共働きをしているため、「保育園のお迎え」には何度も地獄を見ました。会議が長引き、電車が遅延し、保育園に半泣きで謝罪の電話を入れた夜は、一度や二度ではありません。この記事は、そんな私たちが試行錯誤の末に構築した、盤石の「お迎え体制」とその具体的な手順を、余すことなくお伝えするものです。 |
なぜ「お迎え」は、これほど過酷なミッションなのか

「お迎えクライシス」を構成する3つの要因
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要因①:予測不可能な「時間的制約」 「18時まで」という絶対的なタイムリミットに対し、「終わらない会議」「電車の遅延」といった予測不可能な変数が多すぎます。 |
要因②:「迷惑をかけたくない」という心理的重圧 「お迎えがあるので」の一言が、職場で「やる気がない」と見なされるのではないか、という恐怖。保育園の先生に頭を下げる罪悪感。 |
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要因③:夫婦間の「責任の押し付け合い」 |
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「お迎えに行けない!」を乗り切る具体的な解決策

①【平時】「お迎えセーフティネット」を構築する
事が起きてからでは遅い。平時のうちに、複数のセーフティネットを張っておきましょう。
| 選択肢 | 費用感(1回) | メリット・デメリット |
|---|---|---|
| ファミリー・サポート・センター | 約800円/時〜 | ◎安い。△事前の会員登録と、サポーターとの面談が必須。△当日依頼は難しい。 |
| ベビーシッターサービス | 約2,000円/時〜 | ◎当日依頼できる会社も多い。◎病児保育も対応可能。△費用が高い。 |
| 送迎代行サービス | 約3,000円〜 | ◎お迎え「だけ」を頼める。△自宅での保育は含まない。 |
【結論】コストの安い「ファミサポ」を基本線としつつ、緊急時のために「ベビーシッター」にも登録しておく。この二重のセーフティネットが、あなたの心の余裕を生みます。
②【緊急時】パニックにならないための行動手順
「間に合わない!」と確定した瞬間に、パニックにならず、以下の手順に従って行動してください。
1. まず保育園に電話。「〇〇分ほど遅れます」と、正直に、しかし冷静に伝える。
2. 夫婦間で連絡。「どちらが早く動けるか」ではなく「どちらの仕事が調整不能か」で判断。
3. 夫婦とも無理な場合、セーフティネットを発動。①ファミサポ→②ベビーシッターの順に依頼。
4. 全てダメなら、最終手段「タクシー」を使うことを躊躇しない。タクシー代は、あなたの信用を守るための必要経費です。
③【根本解決】そもそも「間に合わない働き方」を見直す
毎回お迎えの時間にヒヤヒヤする。それは、あなたの仕事のやり方や、職場環境そのものに問題があるサインかもしれません。
【食事作りの時間をなくし、お迎え時間を捻出する】
帰宅後の食事作りというタスクをなくせば、それだけで30分〜1時間の余裕が生まれます。温めるだけのワタミの冷凍お惣菜や、15分で調理できるパルシステムのようなミールキットは、時間的余裕を生み出す強力な武器です。
【子育てに理解のない職場から「脱出」する】
「お迎えがあるので定時で帰ります」の一言が言えないような職場は、もはや時代遅れです。子育て世代がフレキシブルに働ける会社は、世の中にたくさんあります。すぐに転職しなくても、無料でキャリア相談をして、「自分にはいつでも転職できる」という選択肢を持つだけで、今の会社で強気に交渉できるようになります。
「お迎えクライシス」を乗り越えた、私たちの仲間

Aさん(34歳・女性)のケース
「会議が長引いて、間に合わない!って半泣きで。その日は夫も出張で、本当に絶望しました。でも、前に登録だけしておいたベビーシッター会社に電話したら、30分でシッターさんが園まで行ってくれて…。料金は高かったけど、あの時の安心感は忘れられません。『お金で解決できる問題で良かった』って、本気で思いました」
Bさん(39歳・男性)のケース
「うちは僕の方が比較的帰りやすいので、お迎えは僕の担当でした。でも、急なトラブル対応でどうしても無理な日が続き、妻と険悪に…。そこで、会社のフレックス制度を最大限活用し、朝早く出勤して、16時には退社する、という働き方に変えました。『朝早く来る熱心なやつ』と見なされ、むしろ評価は上がったくらいです。働き方の工夫で解決できることもあるんだな、と」
まとめ:最高の「お迎え」は、笑顔で「おかえり」と言うこと

最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。
時間通りに保育園に駆け込むことだけが、正解ではありません。
本当に大切なのは、親が心に余裕を持ち、笑顔で子供に「おかえり」と言ってあげることではないでしょうか。
そのためなら、外部のサービスに頼ることは、何一つ悪いことではありません。それは、あなたの愛情の証明です。
The First Mission
あなたの「最初の一歩」
最も安価で、最も安心なセーフティネット。まずは登録だけでも済ませておきましょう。
「交互に休む」「月曜は夫、金曜は妻」など、感情論を排除したルールを作りましょう。
「夕食の準備」というタスクを消せば、それだけで18時の退社が17時半になるかもしれません。
あなたの毎日に、笑顔の「おかえり」が増えることを、心から応援しています。
